1日1万Gの利益がでたら十分なんじゃないかな
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青狼堂#33793
198PV 7月14日に投稿 創作

福引券欲しさに自己紹介がわりのような物語みたいな何かを

とある昼のとある小麦畑。穏やかな風が吹き抜けるその畑に近づく1人の人物がいた。その人物は背中に背負った荷物を降ろすと、手に持った三日月鎌を使って慣れた手つきで小麦を収穫し始める。畑の近くを通る人々がその人物と笑顔で挨拶を交わしている事から、そこが彼の土地なのだということがわかる。しかし、そうだとわかっていても初めて彼を見た人間は彼がこの場にいることに対して困惑し疑問を抱くだろう。なぜなら彼は人狼―――ワーウルフであるからだ。

彼は収穫のために屈めていた腰を上げ、自身の青色の体毛をなびかせながら畑を見渡す。彼が1時間ほど前に植えた小麦たちは親である彼に自分の成長を見せつけたがっているかのように黄金色の輝きを放ちながらその体を揺らしている。それを見て満足そうに頷いた後、彼は再び収穫作業に戻る。

作業自体はすぐに終わり、彼は収穫したばかりの小麦を背負い自身の店に戻る。店の外に備え付けたベンチに腰掛けテーブルに昼食のサンドウィッチを広げる。いざサンドウィッチにかぶりつこうとしている彼に、とある人物が声をかける。

「やあ、青狼堂さん。昼食の邪魔をしちゃって悪いんだが、小麦を売ってもらえないか?」

「ああ、お得意さんですか。もちろんいいですけど…一昨日注文しに来たばかりなのに、こんなに早くまた来るなんて珍しいですね」

「昨日、思ったよりもパンが売れてね。調子にのって売ってたら小麦が足りなくなっちまったんだ」

「ははは、そうだったんですか。お得意さんのパンは美味しいですからねー。それじゃあ、いつもの値段でいいですよね?」

「ハッハッハ。うちのパンが美味いのは腕のいいパン屋が腕のいい農家が作った小麦を使ってるからだよ。にしても悪いな。こんないい小麦を安くもらっちまって」

「いいんですよ。僕が好きでやってるんですから」

2人はその後もいくつか言葉を交わした後、小麦の取引をする。お得意さんが帰路に着いたのを見送った人狼は、先程の会話でのお得意さんの褒め言葉を思い出して口元を緩めながらサンドウィッチにかぶりつく。

ここはMUTOYS島ブルー街。心優しい人々が多く暮らすこの街には、肉よりも植物を愛し、その魅力をより多くの人に伝えようと店を構えた心優しい人狼が住んでいるという。













「お、店主さん。お疲れ様なのです」「おつかれなのですー」

「やあ、妖精さんたち。これから昼食ですか?」

「そうなのです。仕事あとの砂糖水は格別なのです」「ところで店主さん。さっきお得意さんが帰っていくのを見たのです」「おー、小麦が売れたのです?」「いくらになったのです?」

「い、いや、それは……」

「なんかすごく歯切れが悪いのです」「また店主(コイツ)小麦を捨て値で売りやがったのです」「またなのです?そんなんで私たちのお給料払えるのです?」「払えなかろうが無理やり払わせてやるのです」「おい、店主(オマエ)あとで地下に来るのです」

―――そんな心優しい人狼の店の地下には店主でさえ入ることを恐れる、とてつもなく恐ろしいオシオキ部屋があり、ときおり狼の悲痛な遠吠えが街中に響き渡るという。

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