はじめてのミミ星人街

「よし！今日はこの位にしとこう！」

この街で店を始めてもう1ヶ月になる
最初は何をすればいいのかも分からず地図を片手に街を歩き回った
ミノチーズを頭から被ってミミ星人に追いかけ回されたのも今では良い思い出だ

「儲かりまっか？」

今日も来た
いつも壁から覗いている人
初めて出会ったときはコイツ絶対ヤバい人だと思った
でも､､､､､そんな事無かった
そもそも人じゃなかった

「一応人狼って設定やねんけど」
　
何言ってんだコイツって思った

「狩人とかオススメやで！たまご盗ってくんねん！」
「演奏会？堅気が手ぇ出したら痛い目みるで」

意外と親切だった

「えぇ儲け話あんねんけどどーや？ミノさん買い占めんねん」
「融資したろか？トイチやで」

そうでもなかった

この街で色んな人に出会った
夜は違う物を売ってそうなお肉屋さんや
誰もついていけないレベルで自由な漁師さん
ひたすら誰かを吊ろうとしている狩人さん

そして全然執筆しない事で有名な作家さん
いつも壁から覗いている作家さん

コイツ何なんだ

明日も頑張ろう
このミミ星人街で
その気になれば何でも出来る気がする

ミミ畜産　ミミ狩人　ミミ演奏会
何でも出来る

そう　ミミ星人街ならね

おおかみ屋#6669