1日1万Gの利益がでたら十分なんじゃないかな
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ノキア
355PV 11月12日に投稿 創作

とある錬金工房での一幕

「うむむ・・・」

とあるアトリエで錬金術師が帳簿を見ながら悩んでいた。
始まりは、懇意にしている勇者様がヴァンパイア退治に行くということで初めてカラフルポーションを作ったことだった。

「なぜこんなに利益が出ないんだろう」

そう、普段作っている薬に比べて儲けが出ないのである。
そこで錬金術師は相棒である妖精さんに話を聞いてみることにした。

「妖精さんはなにか知らないかい?カラフルポーションが思ったように儲けがでなくてね」

妖精さんがふわりと錬金術師のそばまで飛んできた。

「うーん、分からないかなぁ。なんでだろうね」

「そうか、妖精さんでも分からないか。特に経費がかさんでるみたいでね」

妖精さんは錬金術師を元気づけるように周りを飛び回った。ふわりと甘い香りが鼻腔をくすぐる。

「ところで妖精さん。今日はいい匂いをさせているね?」

そう何気なく錬金術師が妖精さんに言うと、一瞬ピクリと体を震わせて答えた。

「・・・そ、そうかなぁ?じゃぁ私は用事があるから行くね。バイバイ!」

そう言うと慌てたように去って行った。

「うーん、どうしたんだろう妖精さん。そういえばあの甘い匂いって妖精さんの大好きなはちみつの匂いだな。ん?」

最近は経営が苦しく、なかなかはちみつを買ってあげられなかったはずなのに、と不審に思った錬金術師は改めて帳簿を確認した。

「うーむ、ん?今までそういうものだと思っていたけれど、今まで作っていたポーションとかにはビンなんて使わなかったよな。妖精さんが魔法で出してくれていたはず。なのにカラフルポーションにはビン?」

そうなのである。同じくビンに入っている、今まで作ってきたポーションやエーテルなどの薬にはビン代なんてかかっていないのだ。
そして、買ってあげてないはずのはちみつの匂いをさせていて、そのことを問いかけた瞬間逃げるように去って行った妖精さんのことが錬金術師の脳裏に浮かぶ。

「さては妖精さん!ビン代着服してはちみつ買ったな!?」

ノキア#17878  #はじめてのSOLDOUT2

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